婚活ブーム到来によって変化したこと
2016/12/07
婚活ブームによって変化してきたこと
「婚活」という言葉は今や誰でも1度は耳にしたことのある言葉になりました。しかし、この婚活という言葉は2008年に誕生した言葉。誕生して10年弱の新しい言葉なのです。
婚活ブームが到来して以来、世の中はどのように変化しているのでしょうか。
今回は婚活がブームになったことによって変化してきたことをご紹介します。
なぜ婚活ブームが到来したのか
そもそもなぜ婚活ブームはやって来たのでしょうか。その背景には昔に比べて自然な出会いを経て結婚することが難しくなってきているということが挙げられます。
今の日本では「職場は仕事をする場であって、結婚相手を探す場ではない」、「ナンパは下心しかない」、「趣味のサークルも結婚相手を探す場ではない」という考えが浸透しています。
社会人になるとただでさえ出会いの場は減っているのに、職場や趣味のサークルなどで恋愛ができないとなると自然な出会いで結婚することはかなりまれなケースになるのです。
また、別の理由も。実は東北の大震災を機に恋愛や結婚について真剣に向き合う人が増えています。いつどうなるかわからないから、好きな人や信頼できる人と一緒に人生を歩みたいと考える人が増えたようです。
結婚率は低下しているけれど
結婚率は婚姻率とも呼ばれ、人口全体に対する結婚の発生頻度を表す指標です。国勢調査によって算出されており、2015年の結婚率は0.51%となっています。この結婚率は太平洋戦争終了後の結婚ブームから徐々に低下し続けているのです。
しかし、婚活ブームが到来によってちょっとした変化が。2010年の調査では女性の30歳までの未婚率が下がったのです。これは婚活ブームによって女性の意識に変化が訪れていることが示唆されます。
出会いは自分で作る時代へ
自然な出会いが難しくなった昨今、出会いは自分で作る時代になりました。婚活パーティも盛んに行われるようになり、その形式は多様になっています。
そのひとつが「街コン」。町おこしや他のイベントを兼ねて行われているケースもあり、なんと1000人以上も参加者が集まるものも。ただ、既婚者が参加していることもあり注意が必要ですが、魅力的な出会いの場であることは間違いありません。
その他にも、電車を貸し切って一緒に旅行をする「婚活列車」や競馬好きが集まる「馬コン」、サッカーチームの応援をしながらの婚活、男女が集まって料理をしながらの婚活などが行われています。
これらは、たくさんの人が集まる婚活パーティでは気後れしてしまう人でも楽しめるよう工夫されており、共通の趣味を持つ人が集まるため結婚に至るカップルが多いようです。
ネットを使った婚活も
仕事が忙しくて婚活をする時間がない人のためにネットを使った婚活サービスも登場しています。
SNSを利用した婚活アプリなどは登録会員数が多く、ライトな感覚で相手を探せるため人気です。しかし、結婚相談所などに比べて安価な費用で登録できることから、結婚相手ではなく恋人探しに使う人が多いようです。
それに対して、結婚相談所が運営しているネット婚活サイトではプロフィールやメールをネットで閲覧することができます。登録費用や証明書などが登録時に必要になるため、本気で結婚したいと考えている人が集まりやすい傾向にあります。
婚活ブームによって世の中には様々な変化が起きています。婚活パーティへ参加することへのハードルも下がってきているので、1度参加してみてはいかがでしょうか。
(画像はプレスリリースより)